逸ノ城・勝ち越した九州場所!おかみさんのインタビューに注目!
皆さん!こんにちは。
こちらはモンゴル遊牧民出身の
関脇・逸ノ城を応援して
大相撲を盛り上げていくブログです。
(写真出典:文芸春秋)
今年最後の本場所・大相撲九州場所が
11/9~11/23の日程で福岡国際センターで行われ、
新関脇・逸ノ城 の成績は8勝7敗の勝ち越しで
終えることが出来ました。
新関脇で勝ち越したのは2012年秋場所の妙義龍以来で、
新三役・新関脇での勝ち越しは1994年3月場所の
武双山以来20年ぶりの記録となりました。
九州場所を終えて逸ノ城は幾つかTV出演していましたね。
11/30のTBS系列『情熱大陸』に九州場所密着取材で出演しました。
また12/2のNHKBS1「アスリートの魂」にも出演しています。
見逃した方は12/3の深夜にNHK総合で再放送がありますし
BS1でもあと2回放送しますのでご覧になってください。
歴代最多タイの幕内最高優勝32回を決めて
幕を閉じました。
しかも今場所の満員御礼は計7度、札止めも4日あり、
九州場所では1997年の『若貴ブーム』以来、
17年ぶりの盛況となるなど相撲ブームの再来となっております。
これはザンバラ髪力士・遠藤に始まり、
9月場所でセンセーショナルな幕内デビューを果たした
第2のザンバラ髪力士・逸ノ城の出現により決定的となりました。
そして来年から再来年にかけて
脅かす存在になってくるのではないかと考えます。
気が付けばこの4人も全て外国人力士ですね。
とにかく日本人力士の優勝は
2006年1月場所の大関・栃東 以来
実に丸8年以上ございません。
更に現在の白鵬一強に対抗できそうなのが
これまた外国人力士ばかりという現状で
ございます。
横審も白鵬の偉大な記録を評価する一方で
”ダメ押し””懸賞金の受け取り方”に対して
『横綱としての品格』に注文がついています。
こちらの記事は大変よくかけていますので
是非参考にして下さい。
しかし外国人に100%の品格を求めるのは
無理があるのでは無いかと思います。
何より問題は1998年の66代横綱・若乃花以来
日本人横綱が誕生していないことにあります。
これからも暫くは難しそうな気がします。
など偉大な横綱を8人輩出してきた北海道から
次世代を担う横綱が誕生しないものかと
期待しておりおります。
逸ノ城が勝ち越した九州場所!
さて九州場所での逸ノ城の全取り組みは
にまとめてありますのでご覧になってください。
という横綱・大関陣であるのはしょうがないでしょう。
初日の日馬富士の一気の寄りに全くなすすべなしの
逸ノ城を見て攻略法に気が付いたことでしょう。
本人も認める通り”立合いが苦手で状態が高いです”
そこを一気に仕掛けられてはついていけず対応できません。
しかし得意の右よつ左上手の体勢から
勢が左を巻き替えようとした瞬間を逃さず、
右手で頭を押さえての上手投げ。
これを巷では“逸ノ城スペシャル”と言うそうですが
格下相手に取りこぼさないのが強みです。
そして碧山・栃ノ心といったレスリング出身の
欧州力士に対しても力負けしけないのが強みです。
しかし最もいただけないのが中日・栃煌山戦です。
立合いで突っかけしまい、ちょっとナーバスになったのか?
まさかの立会い”変化”で負け!
これにはさすがの解説・北の富士さんも
「絶対これはやらないこと。だめです。
この人は魅力がどんどん半減します」
と厳しい口調でダメだしされています。
現横綱でも”変化”(注文相撲)を使う力士いますが
見苦しいですので止めましょう。
逸ノ城も封印するべきでしょう。
そしてもう一点気になる取り組みが
千秋楽の照ノ富士戦です。
本日は同胞のモンゴル出身で同じ鳥取城北高校の先輩です。
同じ飛行機に乗って来日しましたし
同じ寮生活を行った先輩でもあります。
逸ノ城は14日目に勝ち越しが決まっていますが
輝ノ富士は星の数が五分で有りましたから、
勝てば勝ち越し負ければ負け越しとなる試合です。
更に輝ノ富士は8日目に白鵬から土俵下で
ダメだしを喰らった相手であります。
白鵬はこのダメだしについては口を瞑ったままです。
一説によれば逸ノ城に対する威嚇であったのではとの噂も。
そんな状況で母国母校の先輩に対して遠慮が働いたのでは?
と思ったのは私だけでありましょうか?
よく分かりませんがそんなしがらみをも乗り越えて
初めて真の横綱になれます。
わたしは再来年には白鵬×逸ノ城時代が来ると確信しています。
九州場所本当にお疲れさまでした!
おかみさんのインタビューに注目!
こちらのブログでも逸ノ城が所属する 湊部屋 と
またおかみさんの 三浦眞(まこと)さんを紹介してきましたので
ご存知の方も多いこと思います。
特にこのおかみさんは、
現役の医師・主婦・おかみさんをこなす
”一人三役おかみさん” と勝手に命名しています。
秋巡業中に帯状疱疹を発症した逸ノ城を
はじめに診察したのがおかみさんですし
相撲協会提出の診断書も作成し、休場させました。
逸ノ城が ”黙っていても三役” と言われる
100年に1人の逸材ですので
ぴったりではないかと思っています。
しかも逸ノ城の実の母親の ボロルトヤー(43歳)さんと
同じ歳でありますから、
逸ノ城とは本当の親子の様に接しているそうです。
そんな湊部屋のおかみさん・三浦眞さんのインタビュー記事が
「文藝春秋」2014年12月号に掲載されています。
その中で私が特に注目したのが
なかでも私が感動したのは、
「モンゴル相撲の大会で勝つと、
お母さんから飴をもらえるのがすごく嬉しかった」という言葉。
今の日本では、飴で喜ぶ子どもなんていませんよね。
昭和の古きよき時代の「日本の心」のようなものが、
きっと今も彼のなかにあるのだと思えました。
とおかみさんが語っています。
なぜ逸ノ城は相撲ブームの再来を起こす程
ここまで日本人に愛されるのか?
その意味が分かったように思います。
現在の大相撲はモンゴル力士と欧州力士に席巻され
日本人横綱の誕生はおろか、
日本人力士優勝もおぼつかない現状です。
国技・神事としての精神伝統は
横綱が『神の依り代』という立場において継承していく
と信じられて来ました。
それが最近の横綱の外国人化に伴ない
力量においては歴代横綱に勝るが
品格においては遠く及ばないといわれますのは
この精神伝統の継承がとても難しいからです。
35代横綱・双葉山の連勝が69で途絶えた時、
「我いまだ木鶏たりえず」という言葉を残しています。
昭和に横綱像とは
マナーが悪いといわれることを極端に嫌い、
礼儀正しく謙虚な姿であり、
その姿に男としての理想を求め、言動を手本とし、
尊崇の念を抱いたものです。
横綱に求められる品格というのは
この様な”礼儀正しさ”や”謙虚”さという
現在失われつつある
昭和の古きよき時代の「日本の心」
なのかも知れませんね。
その『日本の心』を日本人力士でもなく
モンゴルウランバートル出身のブルジョア力士でもない
モンゴル遊牧民出身の逸ノ城の姿に
皆さん投影しているのかも知れませんね。
ですから自然に応援したくなってしまうんだと思いますよ。
九州場所お疲れ様でした。